【ワールドカップ】イングランドvsクロアチア
こんにちは。
今朝、行われたイングランドvsクロアチアのマッチレビューを綴っていきます。
史上初の決勝進出を目指すクロアチアと52年ぶりの優勝を夢見るイングランドの激突です。ワールドカップ優勝のジンクスとしては自国の監督でないとできないらしい。
ベスト4のベルギー、フランス、クロアチア、イングランドの4か国のうち、フランスに敗れたベルギーだけ多国籍の監督であったため、今回の大会もジンクスは続く模様。
ちなみに、ベルギーの監督はスペイン人です。
クロアチアのメンツといえば、モドリッチ、ラキティッチ、ペリシッチ、マンジュキッチなどビッククラブで活躍する選手が揃っています。また、年齢もベテランの域に入っている選手が多く、もしかしたらクロアチア初の優勝を狙えるかもしれません。
対するイングランドは若手を中心としたチームで、デレアリ、ケイン、スターリングなどこちらもクラブで主力として活躍する選手が多いです。
まずは、スターティングメンバーとフォーメーションを見ていきましょう。
イングランドから
フォーメーションは3-5-2
両サイドはWB気味で守備する時はほぼ5-3-2になります。
GK ピックフォード(エバートン)
DF ウォーカー(マンチェスターシティ)
MF トリッピア(トッテナム)
MF デレアリ(トッテナム)
MF リンガード(マンチェスターユナイテッド)
MF ヤング(マンチェスターユナイテッド)
FW ケイン(トッテナム)
イングランドは23選手全員がイギリス国内で活躍している選手です。要は全員プレミアリーグに所属している選手です。この中で30代なのがヤングだけで、キャプテンを務めるケインはまだ24歳ととても若いです。イングランドも2年後のEUROと4年後のカタールで躍動しそうですね。
対するクロアチアを見ていきましょう。
フォーメーションは4-2-3-1
モドリッチが前の試合とポジションを変えてトップ下の配置になりました。
GK スバシッチ(モナコ)
DF ロブレン(リバプール)
DF ビダ(ベジクタシュ)
DF ストリニッチ(サンプドリア)
MF ブロゾビッチ(インテル)
MF レビッチ(フランクフルト)
MF モドリッチ(レアルマドリ―)
クロアチアもビッククラブに所属する選手が多いですね。さらに僕の好きなモドリッチとラキティッチがいます。だからクロアチアが好きです(笑)
さらに、優勝してくれればモドリッチがバロンドール取れるチャンスが巡ってくる。
試合は開始5分で動きます。前半5分、ドリブルでクロアチアゴール前にドリブルで仕掛けたデレアリをモドリッチが後ろから倒します。これはファール。いきなりイングランドにセットプレーのチャンスが。
※イングランドはこれまで13得点の内9得点がセットプレーからうまれたはず。
セットプレーとは
CKやFKなどボールを止めた状態からプレーすること。ボールが止まっていることでDFも攻撃に参加しやすい。日本で言うと、DFの吉田麻也などいつもCKとかでは攻撃に参加していますよね。ボールが動いている状態ではDFは攻撃参加することは難しいのですがセットプレーではDFも攻撃に参加しやすいので、イングランドは徹底してセットプレーを狙っています。
話は試合に戻り、
ファールで得たFKをトリッピアが直接決めます。
この直接FKは非常に上手かったですね。右隅に決められました。
ただ、これまで延長までもつれ込み勝ち上がっているクロアチアは全く焦っていません。前半18分、ペリシッチのカットインからこの試合クロアチアとしては初めてのシュートを放ちます。しかし、枠外へ
イングランドは自陣へ引いてボールを奪ったらカウンターの図。徹底していました。クロアチアがボールを持つと両WBのヤングとトリッピアが引いて5バックの形にシフトチェンジ。クロアチアのクロスをほぼ全てはじき返していました。
クロアチアの攻撃の形としては、中盤のラキティッチやモドリッチからサイドへ展開し、サイドの選手がクロス又はカットインしてからのシュートが多いです。
イングランドがボールを持つとクロアチアの選手が前線から連動してプレッシャーをかけます。これまでの試合を120分戦ってきて身体もきついはずなのに、凄まじかったです。僕がクロアチアに魅了される理由は、ビッククラブで活躍する選手もひたすら走ってチームのために汗をかく。全員がボールを追っかけるところが好きなんだなと。改めてクロアチアが好きになりました。
前半30分、ケインが裏に抜け出しシュートを打つがキーパーがセーブ。しかしこれはオフサイドでした。よくよく見るとぎりぎりオフサイドに見えないので、これは副審に助けられました。いや、今大会副審の誤審が多いような。
前半35分、デレアリの折り返しをリンガードがシュートを放つもこれは枠外へ。イングランドは前線のスターリングをクロアチアの守備陣の裏のスペースへ走らせる戦術。ケインが下がり気味でセカンドトップの位置をとっていました。
前半44分、ラキティッチがドリブルでイングランドのエリア内に侵入するがシュートは打てず。このシーンは見ててハラハラしました。
ここで前半終了。
シュート 6 ー 4
枠内シュート 1 ー 1
CK 2 ー 2
ファウル 10 ー 6
走行距離 52.45km ー 54.54km
データだけ見ると五分五分ですね。若干クロアチアのファウルが目立ちました。
後半
イングランドは前半同様、自陣へ引いてFWを走らせる構図。クロアチアも前半と同様に前線からプレッシング。
後半11分、CKからイングランドにチャンス。しかし、セカンドボールをクロアチアが拾うが、サイドからのクロスの一辺倒。
後半23分、ついにクロアチアが同点に追いつく。バルサリコからのクロスをペリシッチがうまく合わせてゴール。クロアチアは何度もサイドに展開していたことでイングランドの守備がうまくスライドできずに簡単にクロスを上げさせクロアチアにゴールを奪われました。ペリシッチほんとにナイス時間帯でのゴール。
ここから、イングランドは焦りを見せます。対するクロアチアはひたすらに落ち着ていました。
さらに続く、後半26分、ペリシッチがシュートを放つもポストに嫌われる。クロアチアは勢いに乗ってイングランドゴールを立て続けに襲います。こぼれ球をレビッチがシュートを放つもキーパー正面。
イングランドが動きます。後半28分、スターリングに代えてラッシュフォード。こちらの選手はまだ20歳です。最近の若い奴らは恐ろしい。
クロアチアは前へ前はの意識がさらに強く、前線からのプレスを緩めません。
後半30分
ここまでクロアチアはシュート12本
対するイングランドはシュート6本
後半33分、ヘンダーソンのシュートは枠外へ
イングランドは前線からの守備へシフトチェンジしました。これが焦りの表れですね。これまでひたすら自陣へ引いていましたが、同点に追いつかれたことで焦りが見えています。イングランドDFはプレスをかけられるとミスが目立ちますね。
後半37分、マンジュキッチがシュートを放つもキーパー正面。
後半38分、イングランドキーパーのクリアミスをペリシッチがシュートを放つもこちらも枠外へ
ここで後半終了。クロアチアは本戦の3試合連続で延長戦へ。
シュート 15 ー 9
枠内シュート 4 ー 1
CK 5 ー 3
ファウル 16 ー 8
クロアチアはだいぶシュートを放っています。チャンスメイクできていますね。
延長に入る前にイングランドはヤングに代えてダニローズを投入。
延長前半
前半4分、ストリニッチが怪我ピバリッチと交代
前半6分、ヘンダーソンに代えてダイアーを投入。
前半10分、レビッチに代えてクマラリッチを投入。
イングランドがだいぶ攻めています。クロアチアが凄く辛そう。ここまでずっと延長で戦ってきているから当然と言えば当然。ただ頑張ってほしいと願っていました。
前半アディショナルタイム、ペリシッチからマンジュキッチがシュートを放つもキーパーがセーブ。
ここで延長前半が終了。
PK戦になるとクロアチアは史上初の3試合連続のPK戦になります。
延長後半
後半3分、ショートコーナーからブロゾビッチがシュートを放つも枠外へ
後半4分、ペリシッチが頭で繋いだボールをマンジュキッチがシュートを放ちここでクロアチアが勝ち越し。ここまでよく走ったよ。ほんとに感動しました。喜びすぎてカメラマンが巻き添えに(笑)
後半6分、ウォーカーに代えてバーディ。イングランドはDFを減らしてFWを追加してきました。
クロアチアは守りに徹します。
後半10分、トリッピアが負傷するも、イングランドは交代枠を全て使っているため交代できず、10人で戦うことに。
後半12分、モドリッチに代えてバデリ。
ここでサポーターはモドリッチに多大な拍手。すごく走っていたし、最後の方にあんなにミスをするモドリッチは見たことがありません。それほどまでに自分を追い込んで走り続けていたんだなと感動しました。
ここで試合終了のホイッスル。
クロアチアが勝ちました。
気づいたら朝6時でした(笑)
試合終了時のスタッツです。
シュート 22 ー 11
枠内シュート 7 ー 1
CK 8 ー 4
ファウル 23 ー 14
走行距離 143km ー 148km
クロアチアは悲願の決勝進出です。これでモドリッチがバロンドール取れるかも。
マッチレビューというより、実況みたいになってしまいました。
全体の総括としては試合開始直後にイングランドは先制出来たことで、引いて守る戦術に。クロアチアはひたすら前線からプレスをかける戦術で、後半に追いつき延長で突き放しました。ベテランが多いクロアチアが試合巧者ぶりを発揮した試合だなと。
これで決勝がさらに楽しみになりました。